September 2005

September 28, 2005

Al Jarreau 音楽は人柄

"ALL FLY HOME" 1978


今日、とっても疲れました。
何でって?。私が会社員だから・・・でしょうね。
意識の違いすぎる社員どうしの会議、業績や成果の取り合い、いつまでも埋まることのない価値観の溝・・・。
無駄をする前に気分を変えよう。
で、今日の「そんなときのお薦め!」(いつから?)は、Al Jarreau。
テイクファイブでとっても有名になった方ですが、音楽性の高さは万人が認める素晴らしい歌い手です。
歌い手・・・なんです。
人柄ってゆうのは、音楽に出るわねぇ。音楽性の高さは感受性に比例するわね。良い音楽は懐の深さが違うもんね。
ALLFLYHOME私のお薦めアルバムは78年"ALL FLY HOME"。
このアルバムには
"ALL"
"FLY"
"I'M HOME"
という3曲が収録されており、それらが合体してアルバムタイトルになってます。
どの曲もマチュアーな好い曲。
"FLY"は"Take Five"を彷彿とさせますね。
特にお薦めの曲はA面トップに収録の"Thinkin' about it too"。ギターはリー・リトナー。アップテンポですが、落ち込んだときにも聴けます。
このアルバム、郷愁をそそるタイトルを更に印象付けるノスタルジックなジャケットがまた好いんです。 なんとか探してください。
"All - Al Jarreau"


ビートは異なるものの、
この曲にはTake Fiveのフレーヴァーがいっぱい
"Fly - Al Jarreau"


"I'm Home - Al Jarreau"


"Thinkin' About It Too - Al Jarreau"




正味、気持ちが疲れたときは、76年アルバム"Glow"がお薦め。
特に"Rainbow in Your Eyes"はAl Jarreauの優しいスキャットと歌声が沁み込んで来ます。これもアルバムトップに収録。
同氏には名盤名曲が沢山ありますが、気持ちが萎えそうなときには上記の2つがお薦め。
この人は聴く側を本当に深く思いながら歌う方です。素晴らしい人だと思う。旧ブルーノートでのステージでしたが最高でした。
秋だからかも知れませんが、本物の音楽は誰しも心で歌い聴いてるんだと・・・今更ながらしみじみ思う。そういえば、こういった曲、昨今少なくなりましたね。歌える人も居なくなってきているように思う。
今日は"Glow"を聴こう。


"Al Jerreau - Rainbow in your eyes"



"Rainbow in Your Eyes"収録
Al Jarreauの人柄を感じるアルバム

Glow

"Take Five"収録
Look to the Rainbow

This Time

Breakin' Away

オール・アイ・ガット

トゥモロウ・トゥデイ





  
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September 27, 2005

Debra Laws

"Very Special" 1981


綺麗なおねえさんは好きですか・・・
そりゃそですよねぇ〜。

上の兄ちゃんHubertはフュージョン界であまりにも有名。次男兄ちゃんRonnieは最初はアースに居たこともある。姉ちゃんのEloiseもブラコン系フュージョン実力派。
ときたら美人な妹は何を考えるか・・・。
兄ちゃんとのデュエット発売である。使えるもんはいっとけ!。
そんな訳で、Debra Lawsの"Very Special"。これはピカイチは。
カレーはココイチ。太子橋今市。捕物控は佐武と市。


"Debra Laws - Very Special"



Debraさん81年のアルバム"Very Special"は顔で買いました。
はっきり言って不純です。それでけぇっこぉ。
けぇっこ毛だらけ、猫灰だらけ。
でもとっても声がかわいい。きんきん系ですけど。
お薦めはやっぱりタイトル曲"Very Special"
正直言うと、兄ちゃんはいらんかったか。
あと、髪型が微妙。

Very Special
Very Special
クチコミを見る


September 25, 2005

もう尊敬! Barry White

"Rhapsody in White"  1974


かつてゴシップ系ニュースバラエティーの草分け的存在「ウィークエンダー」という番組がありました。番組内容はタレントゴシップやH系ニュースを、今で言う芸能レポーター・・ですか、が大仰に語るというものでした。その番組のタイトル曲がこともあろうに故Barry White&Love Unlimited Orchestraの"Rhapsody in White"だったんです。番組内容と曲の対比、濃かったですね。

同氏の音楽を語る時、必ず出くわす形容詞があります。
煌びやかな、ゴージャスな、上流の、リッチな、純白の、プラチナの、シルクの、ビロードの、まったりした、甘い、熱い、暑い、めくるめく、繰り返す、狂おしい、とめどない、汲めども汲めども(?)
まっ、形容はよろしいわ。
同氏の率いたLove Unlimited Orchestraはいったい何人居たのか知りませんが、だいたい語りたい音楽を「オーケストラで」と発想するところが既にゴージャスぢゃありません?
い・け・て・ま・す・よねぇ〜。
Love Unlimited Orchestraでのお薦めは万人共通でしょね。
まず"Love's Theme"聴いてるだけで離陸。飛んじゃいます。
加えてわたくし的には"White Gold"に収録の
"Only You Can Make Me Blue"。これも曲名長めでしょ。
今も昔もBarry Whiteをお求め頂いた皆様に、もれなく長めのタイトルお付けしてます。それでいて、ハイこの曲の短さ!。これ実際にはインストで3分程度の曲なんです。そんなんにこんなん付けるところが同氏の凄いとこ。
もう尊敬っ!。敬礼っ。
でもね聴いてみてください。なんとなくそのニュアンスが伝わって来るから驚き。


以前のVが無くなってました
画像のイメージが少し邪魔するかも知れませんが、意図はよくわかるなぁ
曲ニュアンスをわかってもらえると嬉しい
スネアドラムのグルーヴ、ギターカッティングセンス、抜群です
"Only you can make me blue"



同氏には他にも名曲が沢山あります。
極低音でお話し下さる曲もTPOにより良いのですが、私はノーマル系で"Can't Get Enough of Your Love, Babe"がピカイチお薦め。最後に", Babe"が付いてる!しかも「点」の後に「ベイヴ」。とうとうと流れるこの曲には、自分自身も中産階級以上との錯覚に陥る。
脱帽っ!。
更にもう一曲"What Am I Gonna Do With You?"
前述曲とコンセプトおんなじやんか。
脱臼っ!。

この2曲、皆さんも日本のバンド(今は2人組)の曲でそっくりなの知ってるでしょ。こっち向いて笑うやつです。
この曲に、まいこーじゃくすん氏の"Rock with You"を足したら、あの曲になる。私はあのトリオの曲もシングル買いましたけどね。わりといいから。



"Barry White - Love's Theme"



特にこの曲のギターの刻み、オクターブが煌びやか
金持ってんどぉ〜ってなところ・・隠してない、十分はみ出てるし・・・
このギターセンス、この頃の私の宝物でした
"Barry White - Rhapsody in White.wmv"



"Barry White - Can't get enough of your love baby"



"Barry White- What Am I Gonna Do With You"



王道でのお薦めアルバムは以下のとおり。

キャセイ航空でおなじみの"Love's Theme"は
"Rhapsody in White"に収録。ガーシュインにも敬礼。
タイトル曲"Rhapsody in White"も同系のノリでばっちぐーです。

小品ながら洒落た"Only You Can Make Me Blue"は
"White Gold"に収録。この曲、ほんとにお洒落ですよ!
曲内容にぴったりなジャケット、最高ですよね。
あぁ〜お腹いっぱい!


Rhapsody in White







"Rhapsody in White"  1974

1.Barry's Theme
2.Rhapsody in White
3.Midnight and You
4.I Feel Love Coming On
5.Baby Blues
6.Don't Take It Away from Me
7.What a Groove
8.Love's Theme


White Gold







"White Gold"  1974

1.Barry's Love, Pt. 1
2.Satin Soul
3.Always Thinking of You
4.Power of Love
5.Spanish Lei
6.You Make Me Feel Like This (When You Touch Me)
7.Only You Can Make Me Blue
8.Dreaming
9.Just Living It Up
10.Just Like a Baby
11.Barry's Love, Pt. 2



Can't Get Enough
こってりしてて好いですよ

Back to Back: Their Greatest Hits

アルティメイト・コレクション

THE BEST 1200 バリー・ホワイト

Barry White - Greatest Hits


Ramsey Lewis 名演に感謝

"LOVE NOTES"  1977


音楽に支えられたこと、ありますか?
私にとって忘れられない曲の一つに、
Ramsey Lewis&Stevie Wonderの"Spring High"があります。
Ramseyのsteinway grand pと、Stevieのodyssey synのユニゾン歌い上げは、とても豊かで、人間的な強さをストレートに感じさせてくれる名演です。
何をしようと、何を詠おうと人は自由です。でもそうするにはまず人としての切磋琢磨に裏付けられた誇りが必要なのが真理です。
この曲はそれを気付かせてくれるに十分な作品だったと今も感じています。大袈裟な表現ですが、この曲には特別な思いがあり、私はこの曲に救われたと思っているのです。
私がこの曲に出逢った頃、私の日常はあまり好転していませんでした。二十歳そこそこでしたが訳あって、志半ばで働く事にしたのです。でもそれは自分の想いとは似て非なる仕事でした。だから仕事を続けることがかえって未来を閉ざして行くようにも思え、かといって若かった私は、自分の力で生活することに一つの価値(責任)も見出していて、その二つの狭間で、どちらにも傾かない自分自身に嫌悪し、ただただ情けなく、自暴自棄という言葉に初めて恐れを感じながら、日々不安だけを募らせていました。
その頃は、毎朝仕事に出かける前、起きない体を起こす為、せめて気持ちを起こそうと、決まって"Spring High"に針を落としていたのです。私はこの曲をとても愛していました。それはタイトルに自己へのエールを感じたからかも知れません。或いはRamseyのピアノが語り、Stevieのシンセが歌い始める様子に、自分の心の「問いかけ合い」を見ていたからかも知れません。彼らに後押しされる日々は暫く続きました。しかし、最初はともに一つのメロディーに重なり合いながらも、ついには堰を切るが如くStevieが飛び出して行く様子に、ある朝、自分の葛藤の片付け方を教えられたような、「気持ちの向く方へ」と言われたような気がしたのです。
私は程なく会社を辞め、学生になり学ぶべきを知り(まだ学びきっていませんが)現在に至ります。今も満足なレベルではないけれど、志に背は向けなかったと思います。何より”それ”に向き合う気持ちを教えてもらったことを有り難く思っています。彼らは正しかった。
音楽に支えられたこと、ありますか?
多分、あるから、ここまで読んで下さったんだと思います。
タイトル曲"Love Notes"も"Spring High"もStevieによるものです。
最後の欄に、彼のメッセージを引用しておきました。
LoveNotes






"LOVE NOTES"  1977

SideA
1. "Spring High"
2. Love Theme from "A Star Is Born"
3. Shining

SideB
1. Love Notes
2. Chili Today Hot Tamale
3. The Messenger
4. Stash Dash



"Spring High"



ザ・グレイト・ジャズ・ピアニスト―27人が語るジャズ・ピアノの魅力

The Greatest Hits

太陽の女神

ラヴ・ノーツ


このブログでご紹介している時代がちょうどニッチな所なので、一番お薦めのアルバムが廃盤であったり、ベスト盤しかなかったり、中古品の出回りが少なかったりで申し訳ないです。
"Spring High"の二人の歌いに加え、最後のピアノの残響音に何かを感じる人は、必ず居られると思います。
見つけ次第掲載します。


There are no two snowflakes alike
No two raindrops the same
No two flowers bloom alike in Spring
There are no two hearts which love in the way
But all humanity could be served
To a greater need if we but listen to the
Notes of love which exist in our hearts

Love notes
by
Stevie Wonder



"Spring High"収録アルバムのご紹介
このシリーズが2種出ていますが、各アルバムが2枚組
このアルバムの場合は、収録曲順が入れ替わっているという設定
しかしながら内容は圧巻です
"Spring High"は何れにも収録
The Wonder of Stevie

Back to Mine


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September 24, 2005

Cheryl Lynn あの娘もRespect

"GOT TO BE REAL" 1978

のお話です。 あまりにも有名な"Got to be Real"はアレンジの新しさ、パワーの込め方の点でリリース時から長期に亘り相当な衝撃となりました。これほどのタイトさを聴かせてくれたミュージシャンは当時他に居なかったからです。
良くも悪くも、この曲のコード進行やアレンジはあまりにも鮮烈であったので、その後の彼女のアルバムに色濃く影を落とすことになります。後の"It's Gonna Be Right"にそれがよく表れてます。
それが日本のあのトリオ(今デュオ)の”勝負はウィークエンド?”(決戦は金曜日?でしたかね)になって行ったりするわけです。
最近ので言えば、倖田來未の曲(GMシボレーのCMソング)がこの延長線上にありますね。SoulHead、ロジャーばりのボコーダー音出してる。
倖田來未のこの曲はサビがとても良いと思う。売り方はおいといてサビがキャッチーです。がんばれにっぽん。

勿論、わたくしも"Got to be Real"が大好きです。
でもそれ以上に"Shake it up tonight"に心底惚れ込んでいるというのが本音ですけどね(後述)。この曲のテイクに関してはシングルアレンジよりもアルバム収録のロングテイクのほうが秀逸。


"Cheryl Lynn - Got To Be Real"


"Cheryl Lynn - Shake it up tonight 1981"



わたくしこの方のステージも旧ブルーノートで拝見しました。それはそれは分厚いステージでしてね・・・。
確かに最初は自席で「拝見、拝聴」しておりましたのですが、Cheryl Lynn様が「今からディスコタイム〜っ!」と仰ってからは、オーディエンスが一気に立ち上がり、その盛り上がりはオハイオプレーヤーズ以上の熱いものとなりましてね・・・。
どういうわけかCheryl様が私のとなりで歌ってくれているので不思議に思っていたのですが、すみません、わたくし既にステージに押し上げられており、念願叶って"Shake it up tonight"でハイファイブしてしまいまして・・・はい。
わたくし的には電車男のちゅー以上だったんです。
ゆっときますけど、ステージを乱すような事は一切致しておりません。どなた様にもご迷惑などかけておりません。お店の人も一緒に楽しく過してましたから。
InTheNight心底お薦めの"Shake it up tonight"はアルバム"In The Night" 1981に収録。
レイ・パーカー・Jrのプロデュースで、彼のスパンキーなギターが利いてる。
ちなみにこのジャケットはシングル盤です。




InTheNightLPLPジャケットはイラストでシェリルが点景。










Cheryl Lynn アルバムジャケットに関する記事



Cheryl Lynn

Got to Be Real: The Best of Cheryl Lynn



GottobeRealパワフルなシンガーといえばChaka Khanとこの方、Cheryl Lynnでしょう。決して体格の話ではなく、歌唱力、ハート

Dee Dee Bridgewater

"Bad For Me"  1979


この頃、JAZZ、FUSION界で実力のある人を当時の音楽マーケット(失礼)に取り込もうとする動きは、確かにありました。
(一番驚いたのはFlora Purimでしたけど・・・複雑)
このアルバムもその一つかも知れませんが、内容を聴いて頂いてご判断頂ければ良いと思っています・・・・・私は、良いアルバムだと思う。
"Bad For Me"はGeorge Dukeのプロデュースだったので購入したアルバムの一つでした。
メンバー見てください!強烈でしょ。
クレジットを見るとDrはRicky Lawson。(当時イエロー・ジャケッツDr。この後81年モントルーは名演)。
パーカッションでは当時フュージョン系で引っ張りだこだったPaulinho Da Costaがバックアップ(ソロアルバムもいけてます。今後御紹介)。加えてPete Escovedoのとことん美人娘Shiela E(髪型化粧が八尾のパーマ屋さんな感じ)もシンバル蹴ってます。
ベースにはByron Miller/Robert Popwell/Alphonso Johnsonと、各々著名どころのアルバムに参加するだけでなく、ソロアルバムをリリースできる実力派がそろっています。
リズムセクションとベースを見れば、ジョージ・デュークが何をしたかったか、筒抜けだった。抜群の出来に決まってた。だから買いでした。
取り上げられた曲で特筆すべきは"It's The Falling In Love"
蛇足ながらソングライターはCarole Bayer Sager。か弱そうだけど実は芯が強かったりすんだろなぁ。女性を感じるなぁ。いいよなぁ。
同曲、まいこーじゃくすん様も取り上げられてます。まいこーのほうが甘め。
わたくし的には前述"It's The Falling In Love"に加え、タイトなフュージョン系の香り高い"Tequila Mockingbird"がお薦め。
とにかく和声、リズム、アレンジ、即興性全てにおいてパワーのある曲です。曲名にあるようにDee Dee Bridgewaterの一人かけ合い風アレンジも聴きどころ。アクセル踏み過ぎにご注意下され!
"Tequila Mockingbird"


DeeDeeBWDee Dee Bridgewater
"Bad For Me"

George Dukeの
バックアップも
参加ミュージシャンも
ついでにジャケットも
強烈


1.Bad For Me
2.Back Of Your Mind
3.For The Girls
4.Love Won't Let Me Go
5.Streetsinger
6.It's The Falling In Love
7.Tequila Mockingbird
8.Don't Say It (If You Don't Mean It)
9.Is This What Feelings Gets (The Wiz)


CaroleBS収録された名曲
"It's The Falling In Love"は

Carole Bayer Sager
"…Too" (1978)
にオリジナル収録
ジャンルを問わず
いいものはいい



"It's The Falling In Love"



Bad for Me





 
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September 22, 2005

Jimmy Jam&Terry Lewis

Cherrelle "Fragile" 1984 〜 and so on


故Luther Vandrossへのトリビュート・アルバム『So Amazing: An All-Star Tribute to Luther Vandross』でプロデュースをつとめたJimmy Jam&Terry Lewis。今も、彼らが80年代ブラックミュージックのグルーヴを加速した人達であると信じて疑いません。
彼らの音楽活動の幅は広く、Alexander O'Neal、Cherrelle、Janet Jackson、S.O.S、Karyn White、Mary J. BligeからHuman Leagueなどまで、何れのワークにおいても個性と完成度の点で他を圧倒していました。
その音楽性において、何より鮮烈であったのは、スネアによるグルーヴ感です。それまでのハンドクラップに比較し、彼らの生み出す速度感には決定的な違いがありました。
他で感じた事の無い、光速に類する等速直線運動・・・のような感覚がありましたね。
ちんたらした音楽は下がれ下郎!みたいな。寄るんぢゃぁない!みたいな孤高さがあった。
スピード感を出そうとして、やたらと早回しのリズムを刻んだり、前のめりになったりして、聴衆を置き去りに空回りする音楽は残念ながら多数あります。そんな中で、”音楽”の流れを最も芳醇にするスネアのゲートタイムやリバースの重ね具合を心憎いほどドンぴしゃに聴かせ、衰える事の無いスピード感を演出してくれた点で、やはり彼らは一番であったと思います。
私は暫くの間、音楽をプロデューサーで選んでいました。最初は音の綺麗なTommy LiPuma、そしてパワーもセンスもあるQuincy Jones 、透明感とタイトさ溢れるKashif、そして・・・彼らという順でした。音作りの点ではJimmy Jam&Terry Lewisが当時のNo1だったように思います。90年代に入っても彼らの活動は活発でしたが、やはり初期の鮮烈なイメージが今も忘れられません。

fragileJam&Lewisのプロデュースでお薦めはCherrelle84年デビュー
"FRAGILE"
タイトル曲の"FRAGILE"にはこっちが壊れそう。"I Didn't Mean to Turn You On"はロバート・パーマーもカヴァーした。



"Cherrelle : Fragile ... Handle With Care ."


HighPriorityわたくしの特にお薦めは86年"High Priority"から
"Saturday Love"
Sunday,Monday,Tuesday・・・ええいっOne Weekと言わんかっ!
Cherrelleの初期のアルバムでは「高音・アウッ!!!」が健在。
・・・後はTabu全般。


"Saturday Love" イントロ部、バーでの会話が消えてます 




jj-controlJanet Jacksonはカワイ系がお薦め。12インチシングルを聴くと彼らの音作りの跡が聴き取れます。







"Janet Jackson~When I Think Of You~"




humanleagueブラコンではないけれどHuman League
"Human"
これも光速感がある曲。歌詞内容はちょっと・・・でも音のコンポジションは秀逸。 




"human league - human"



sosband必須アイテムを紹介し忘れていました。
S.O.S Bandの"Sands of Time" 1986に収録の"Finest"には音創りの素晴らしさに脱帽。
名曲に賞味期限はありませんね。



"The Finest"



FlyteTymeProductionsLogo
   Flyte Tyme Productions




リズム・ネイション1814 [CD] ジャネット・ジャクソン

このジャネットカワイイ!
Just a Little While



コントロール

オール・フォー・ユー



Fragile

High Priority

前作"High Priority"頃から、かなり艶っぽくなり、
"Affair"ではタイトル、ジャケットにもそれが表れて来ます。
affairAffair




Greatest Hits

Hearsay

S.O.S Bandの"Finest"イカシてます。
ついでにいっとけ!。
The Best of the S.O.S. Band

Crash





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September 19, 2005

巨星逝く Luther Vandross

"Never Too Much" 1981


故Luther Vandross氏に関して私はソロとしてのデビュー盤"Never Too Much"1981からの活動しか存知ませんでした。
NeverTooMuch実際には76年からグループ活動(Luther)として2枚、Changeに参加での1枚のアルバムをリリースし、当時その実力は既に広く認められていたということです。
確かに、デビュー盤タイトル曲
"Never Too Much"を聴くと、タメといい歌いまわしといい、既に夜の帝王の風格が感じられる内容でした。デビュー盤リリースから"For Ever, For Always For Love"1982,"Busy body"1983へとアルバムリリースが続き、私はそれらを毎年手にしてゆくことになるのですが、この頃の同氏の音楽性は82年"You're The Sweetest One"に集約されるように思っています。
ForeverFAFL同氏はMarcus Millerの堅実タイトなベースをこよなく愛し、双方とも互いのアルバムに参加することが多かった(Suddenly/Marcus Miller/1983等)のですが、このアルバムを契機にMarcusは単なるベーシスト参加ではなく、リズムアレンジ等にも参加、音楽的に協調するようになります。"You're The Sweetest One"は、タイトなリズムを更に強烈にするベースと歯切れ良いギターに、ゆったりとストリングスが乗るという構成で、当時のLutherとMarcusのスタイル典型といって良い作品だと思います。


PowerOfLove同氏は1991年の「Power Of Love / Love Power」でグラミー賞最優秀R&B楽曲を受賞。頂点に立ってからも活動を続け、最終的に4度のグラミー賞に輝きますが、残念なことに2003年4月、脳卒中に倒れ、その後、快方に向かっているとの報道もあったのですが、全快することなく、2005年7月1日、54歳の若さで逝去されました。


7月8日、ニューヨークのリバーサイド教会で葬儀が行なわれましたが、御家族や友人、ファン、多くのアーティストが参列、長年の友パティ・ラベルが故人のお母様の詩を朗読、スティーヴィー・ワンダーとアレサ・フランクリンが賛美歌を歌い、参加者全員で"Power of Love/Love Power"を斉唱したとのことです。

葬儀前に故人を乗せた車が思い出のハーレム"アポロ・シアター"を訪れたということを聞いて目頭が熱くなりました。


トリビュート・アルバム『So Amazing: An All-Star Tribute to Luther Vandross』では、Jimmy Jam&Terry Lewisのプロデュースのもと、豪華な参加アーティストが敬意を込めて同氏のヒット曲をカバーしています。

名曲の褪せることはありません。
ご冥福をお祈りします。


 

ルーサーから愛をこめて〜ベスト・ビデオ集

Busy Body

Luther Vandross: Greatest Hits

So Amazing: An All-Star Tribute to Luther Vandross





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September 18, 2005

Whispers

"Love Is Where You Find It" 1982


LoveIsWYFIWhispersはアルバムのA面をダンシングサイド、B面をロマンシングサイドと称し、アップテンポな曲とバラード系の曲を分けて構成していたのが印象的。私のお気に入りグループの一つです。
ご紹介したいのは、上記アルバムに収録の"Emergency"。この年代のグループはみんなコケティッシュですが、この曲はそんな中でもピカイチな曲。出だしからの引き込みが最高です。
彼女の電話がいつも話し中で、このままほっといたら通話相手の男の元へ行ってしまいそう・・・こりゃ緊急事態!って、そりゃとぼけた内容で、電話交換手に「割り込ませろ!」なんてお願いしちゃうくらいおばかな曲なんですけど・・・サウンドはとってもイカしてます。茶色系でとってもお薦め。



"The Whispers - Emergency 1981"



JGBetterwTその後彼らには"Rock Steady" 87のスマッシュヒットがあります。これも悪くないのですが、私としては"Emergency"の優勢勝ち。








"The Whispers - Rock Steady"



Wspersだけのお話しではありませんが、この時代のブラコンアレンジとして特筆すべきは、ハンドクラップ(サンプリング)が用いられるようになった事だと思います。
それがスネアに力を与えた事で、この時期にブラコンのグルーヴ感が一気に現代的に成長しました。80年前後の大きな変化です。
このあたりの曲にはその萌芽というかグルーヴ変化のニュアンスがとってもよく表れています。


音楽的には一線を画しますが、スネアに力点を見出した点で、今後御紹介するTL&JJは、デジタルを駆使してそれをさらにコンテンポラリーに昇華した人達だと思います。
私は双方何れも否定しません。だってどちらもイカしてますから。



ベスト・オブ・ウィスパーズ

Greatest Hits

Love for Love

So Good/Just Gets Better With Time




 
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Spinners

"Second Time Around" 1970


前回のStevie Wonderで思い出したので書きます。
Spinnersのモータウン時代のスマッシュヒットにStevieによる
"It's A Shame"1970
がありました。この曲イントロのギターが当時のソウルシーンでは新鮮でした。でも曲が始まると、デトロイトながらフィラデルフィアソウルにつながる感じがありほっこりしてしまう一曲でしたね。
彼らの活動は67年から始まりますが、その後アトランティックに移籍しトム・ベルのプロデュースで
"COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE" 1972
他をリリースします。
映画のワンシーンのような"COULD IT BE ・・"の曲展開には、なんともいえない切なさを覚えます。感性が実に豊か。このあたりの曲を聴いて欲しいな。
加えて特筆すべき一曲はDIONNE WARWICKとの
"THEN CAME YOU"1974でしょうか。


"Detroit Spinners - It's A Shame (1970)"


"The Spinners - Could It Be I'm Falling In Love (1973)"


"Then Came You - Dionne Warwick featuring The Spinners (1974)"


そんな中で、お洒落系ブラコン推進委員会(いつから?)としましては、彼らを代表する曲として是非とも"I'LL BE AROUND"1972を挙げておきたいのです。この曲、構成はとても単純なのですが、和声の鮮やかさはカラフルそのもの!
センスとはこれを言うのですよ!
洒落たサウンドを求める方には是非ともお薦めの一曲です。
spinnersbestこれはベスト盤で輸入LPで聴いています。
盤が歪んでるので、どうしても最初の曲は音が揺れますし、チリがぱちぱちいうのですが、それも好い感じ、とっても気に入っています。
ジャケットも最高!


"Spinners - I'll Be Around"



spinnersbftsCD残念ながら彼らの昔のオリジナルアルバムは持っていません。
これはベスト盤CDです。
今では手に入り易いと思いますが私は散々探しても見つからず、結局出張の際、タイムズスクエアのVirgin Megastoreで手に入れました。

「・・・スピーナーズ・・探してんねんけど・・・」
「はぁ、日本人やろ?」
「せやけど?」
「自分らそんなん知ってんの!」
「はぁ・・・、いけてる・・からな」
「かぁ〜!ほんまか、こっちや・・・」
その背の高い兄ちゃん(bro)最初は怪訝そうにしていましたが、棚まで案内してくれ、CDを渡してくれました。
黄色くてもねハートはあんねん。僕らもねわかるねん。


何年か前に旧ブルーノートに彼らがやってきた際、"I'LL BE AROUND"を生で聴くことが出来ました。
感動的で忘れられないステージでした。
それにしても彼らはみんな本当に楽しそうにステージをこなしますね。
いつでも誰にでも満面の笑みですもんね。
多分日本人が変なんでしょうね。
だからカラオケで歌ってもダメなんだろなぁ。


The Very Best of the Spinners

I'll Be Around & Other Hits

Could It Be I'm Falling in Love & Other Hits

セカンド・タイム・アラウンド



 


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September 17, 2005

やっぱりStevie!Key of Life

"Songs in the Key of Life" 1976


key of life暫く80年以降の話に終始してしまいましたが、ここらで敬意を込めて、
Stevie Wonderに触れたいです。

"Songs in the Key of Life"は名盤で、いまさらな話が多いので、私の愛するシリーズ・・・でとりまとめます。



一枚目"Love's in Need of Love Today" のアナウンサー語りでこのアルバムが始まりますが、これは歌詞を聞けばなお一層感動の深まる曲です。私は歌詞では音楽を聴かないのですが、この曲は例外の一つで、穏やかながら力強いメロディーに乗り、Stevieが切々と訴えてくる名曲です。

映画”ヴァニシング・ポイント”1971に出てくるDJはStevieがモチーフとか・・・。この曲のリリースの方が後ですが、あの映画のDJには、Stevieへのオマージュが感じられますね。

この後"Sir Duke"、B面"I Wish"とスマッシュヒットが続きますが、わたくし的には"Knocks Me Off My Feet","Summer Soft"がお気に入り。

"Love's In Need Of Love Today"


"Stevie Wonder - Knocks Me Off My Feet"



2枚目に針を落とすとアイシャが泣き出し"Isn't She Lovely"が始まります。Stevieがハープで一ヶ所外してしまうところまで音楽になっている、万人が愛する名曲です。
面を変えると"Nigiculela-Es Una Historia-I Am Singing","If It's Magic","As"。 このあたりからStevieの懐、愛情の深さが伝わる曲が続きます。
特に"Nigiculela-Es Una Historia-I Am Singing"の音楽性="うたい"は秀逸で、リズムってこんなに自由だったんだ!と思い知らされるテイクになってます。
歌声がまた寛容。微笑みながら泣いてしまうかも。
2枚目ラストの"Another Star"は、音楽性の幅広さもさることながら、やはりこの人は本物なんだと実感させられる一曲になっています。

"Ngiculela - Es Una Historia - I am Singing"


"As"



その後に続くコンパクトEPの"Saturn"はとてもシンフォニック。子供の鬼ごっこから始まる"Ebony Eyes"では実生活のリアリティーが見えるように思えます。そしてB面ラストのジャジイーな"Easy Goin' Evening (My Mama's Call)"ではもの哀しいハープがアルバムの最後を飾っています。

"Saturn"



全編を通して、広い意味で社会性や、人の一生を感じるアルバムになっています。
このアルバムの凄いところは、2.5枚という大アルバムであるにもかかわらず、全ての曲が丹念に作られていて、いい加減な収録曲が全く無いことです。
単に「完成度が高い」・・と一言で語ってしまうにはあまりにも畏れ多いアルバムです。Stevie自身の多重録音が主となっているので、歌いやグルーヴ的なトータリティーが高いのは当然ですが、それだけでこの偉業を語ることは出来ないと感じます。たぶんそれは全作品を通じ、彼の心眼、信念、愛情、感受性、想像力といった人間的な"力"が、とてもダイレクトに伝わってくるからだと思うのです。
言い換えると、このアルバムが心に沁みるのは、私達に欠けて来ているものをStevieが大らかに見せてくれるから・・・ということなのかも知れませんね。


"Songs in the Key of Life"
次の世代に必ず伝えたい作品です。



Songs in the Key of Life

Disc1
side1
"Love's in Need of Love Today"
"Have a Talk with God"
"Villege Ghetto Land"
"Contution"
"Sir Duke"

side2
"I Wish"
"Knocks Me Off My Feet"
"Pastime Paradise"
"Summer Soft"
"Ordinary Pain"

Disc2
side3
"Isn't She Lovely"
"Joy Inside My Tears"
"Black Man"

side4
"Nigiculela-Es Una Historia-I Am Singing"
"If It's Magic"
"As"
"Another Star"

Disc2.5
side1
"Saturn"
"Ebony Eyes"

side2
"All Day Sucker"
"Easy Goin' Evening (My Mama's Call)"



Key of LifeのメイキングDVD ↓↓↓

メイキング・オブ・キー・オブ・ライフ

スティーヴィー・ワンダー

スティーヴィー・ワンダー

スティーヴィー・ワンダー「バラード・コレクション」


音楽史に残る作品です。
Songs in the Key of Life
Songs in the Key of Life
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前回大阪城ホールコンサートはこのアルバム中心に行われました。
これも名盤、大推薦です。Stevieの想いが良くわかる。
特に
"All I Do"
"Rocket Love"
"Lately"
は深い。

Hotter Than July
Hotter Than July
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"Golden Lady"
"Don't You Worry 'Bout A Thing"
収録

Innervisions
Innervisions
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Fulfillingness' First Finale
Fulfillingness' First Finale
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Talking Book
Talking Book
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In Square Circle
In Square Circle
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Journey Through the Secret Life of Plants
Journey Through the Secret Life of Plants
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Original Musiquarium I
Original Musiquarium I
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下記各々アルバムは2枚組仕様
著名アーティストにStevieが曲提供したものや、
Stevieをカヴァーしたものをまとめてあります
一枚はDJミックス

このアルバムは1枚目と2枚目で曲順がちょっと違う
(あと、Hugo Montenegroのクレジットが違うくらい。HughとHugo。どっちもあり)
内容は流石に圧巻
The Wonder of Stevie: Essential Compositions, Covers & Cookies
The Wonder of Stevie: Essential Compositions, Covers & Cookies
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このブログで紹介している収録アーティスト
Ramsey Lewis


このアルバムは1枚目2枚目で少しだけ収録曲が違う
2枚目の収録のほうが多い。何れにせよ圧巻
The Wonder of Stevie

このブログで紹介している収録アーティスト
Patti Austin
Pointer Sisters
Ronnie Foster
Spinners

 
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Fonzi Thornton

"The Leader"  1983


Fonzi Thorntonブラコンシーン83年は良い曲わんさか!
カシフの個性が特に光ってる。

Fonzi Thorntonは声が良いですね。ブラックシーンではなくイメージが全く異なる分野の話になりますが、彼はROXY MUSICの"AVALON"で、名曲"More than this"他でコーラス参加しています。これはこれで名盤であることは言うに及びませんが、ここでご紹介するのは、Fonzi Thornton自身のアルバム"The Leader"

このアルバムではKashifはリズムアレンジメントに参加しています。でも"(Uh-Oh) There Goes My Heart"を聴く限り、リズムだけではなく曲全般にカシフの影響が見られますね。この曲が一番お気に入りです。このアルバム、それほど売れなかったように記憶していますが、中身の濃いなかなかの好アルバムなんです。
Kashifサウンド系ではありませんが"Beverly"はタイトでダンサブルなお薦めナンバーの一つ。"Be My Baby"はロネッツリスペクト。やっぱり少しだけこってりしてます。
ジャケットが厳ついので抵抗あるかも知れませんが、音はきれいですよ。
"( Uh Oh ) There Goes My Heart"



ザ・リーダー



The Leader

Be My Baby
Beverly
Sha N' Da (Happy Love Song)
(Uh-Oh) There Goes My Heart
Sayin' Goodbye (To Lonely Nites)
Perfect Lover
Forever Like This



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Evelyn King

Evelyn "Champagne" King


Evelyn "Champagne" King もKashifプロデュースで輝いている一人です。 "I'm in love","Love come down"はスマッシュヒットしとして知られていますが、音楽的色気の点では是非とも"Back to love"をあげておきたい。
特に"I'm in love"では曲が浅い"Love come down"のメロディーライン、和声では飽き足らない・・という人にはお薦めの一曲。オクターヴギターの艶やかさは天下一品。KASHIF,IRA SIEGELのセンスが光ります。
"Back to love"は曲調として前述したI'm in love(少し茶色い)に比較し透明感があって煌びやかなところがブラコンらしい。この頃のm9th系の響きが今の内外ミュージックシーン全般に影響してますね。

よい音楽はノリが深くてうっとりしてしまう。 何て言うのか・・・400ccの単車でかっ飛ばす120km/hの感覚と、同速度のハーレーのどっしりとした安定感には、根本的な違いがありますよね。
ブラコンのグルーヴ感も同じだと思います。

"Back To Love"
アルバムヴァージョンを見つけました!
前回掲載していたダイジェスト?的なアレンジとは色気が異なります
"Evelyn King - Back To Love "



Kashif 最高なんだ!

"Kashif" 1983


83年あたりの話が続きます。
元BTEのキーボード奏者だったKashifのデビューは衝撃でした。
同氏は80年代最高のソングライター&アレンジャー&プロデューサーだと信じて疑いません。
実力は相当なもので、イヴェリン・シャンペイン・キングメルバ・ムーアジョージ・ベンソンホイットニー・ヒューストン(邦盤では裏ジャケ写真が表になってる彼女のデビュー盤)、ハワード・ジョンソン、ケニー・G、他のアルバムに曲を提供したりプロデュース参加したりしています。
デビュー盤リリース時に川原町のリバーサイドで試聴し即購入、下宿に帰ってじっくり聴き始めたのですが、完成度の高さと音作りに圧倒されました。その日のうちに何度針を落としたか判りません。ついでにプレー中のレコードに紙ジャケまで落として線入っちまった。
ソングライターとしての魅力も相当あったので、その後暫くは前述したKASHIFプロデュースのアルバムを好んで求めるようになりました。独特のグルーヴ感あるベースラインと煌びやかな和声、アレンジが心地よく、サウンドイメージとして透明感があり、リズムはどっしりとタイトなのがこの人の特徴です。要は文句無し・・・という事でしょ。
本人活動としてその後アルバムのリリースもあったのですが、何れを聴いてもデビュー盤に優るものが無いように思います。やはりデビュー盤(青いシャツのジャケット)が最高!
Kashif'8380年代後半には活動も次第に聞かなくなりましたが、驚いたことに、小柳ゆきの「あなたのキスを数えましょう」でデュエットしていたようです・・。
デビュー盤でのお薦めは、全曲!なのですが、私のお気に入りは本人作ではないながら、A面ラストの"HELP YOURSELF TO MY LOVE "。アイラのギターが煌めくように美しい! こんなにセクシーで華麗なギターは、他では聴けないでしょう。32ビートの裏入りで、とてつもなくゆったりと音楽を奏でています。これ、大和民族には難しいな。圧倒的な文化の差を感じます。
この一曲はギターの持つ打楽器という側面を体で感じることが出来る名演です。ほんと綺麗ですから。



DON'T STOP MY LOVE
"STONE LOVE"
"I JUST GOTTA HAVE YOU (LOVER TURN ME ON)"
"HELP YOURSELF TO MY LOVE "
RUMORS
SAY SOMETHING LOVE
THE MOOD
ALL


LALAも良い歌いしてる
オリジナルLPテイクよりラストが長い
 ↓ ↓ ↓
"Help yourself to my love "





Definitive Collection
Definitive Collection
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Best
Best
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"Don't Stop My Love"
"Lover Turn Me On (I Just Got to Have You)"
"Help Yourself to My Love"収録
Music from My Mind


Best of Kashif
Best of Kashif
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Love Changes
Love Changes
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Kashif
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September 15, 2005

Chi-Lites

"Bottom's Up" 1983


Chi-Litesコーラスグループ色々ありますが、このカテゴリーではタバレス、マンハッタンズ、ウィスパーズ、スピナーズ、それからシャイライツ(Chi-Lites)でしょうか
シャイライツは日本での知名度はそれほど無いですが"Have You Seen Her","Oh Girl"等のビッグヒットを残しています
どちらかというと茶色い感じのするあったかいグループです
私のお薦めは83年のアルバム"Bottom's Up"
引っ張り込むようなグルーヴは無いものの、アップテンポもまったりといい感じのアルバムです
お薦めは比較的ダンサブルな"Touch me","You take the cake"



"THE CHI-LITES ( Touch Me )"

"THE CHI-LITES ( You Take The Cake )"


September 14, 2005

’80年代前半は宝の山     ・・・Patrice Rushen

"Straight From The Heart" 1982


PatriceRushen80年代前半のブラコンシーンはほんとうにお洒落ですね。
・・・のpart2。
Patrice Rushen
"Forget Me Nots"
この曲は儚げです。でも女性の芯の強さをつくづく感じてしまう一曲。表現がピカイチなんだね。和声の美しさが特に光っています。ジャケットがこれまた美しい!わたくし、不純にもこれが動機でLP買ったんですが、曲を聴いて二度びっくり。ジャケットよりも更に音が綺麗!。
彼女はその後フュージョンに行ってしまいましたが(The meeting)この曲はアレンジセンス抜群の一曲で彼女のお洒落系サウンドの完成作だと思います。

"Forget Me Nots"


ベスト

Patrice

CD化されるとおまけが一杯付いてくる
このアルバムには"Forget Me Nots"シングルヴァージョンも収録
やっぱりLPヴァージョンが好いと思うけど

Straight from the Heart

Piano, Bass and Drums





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September 13, 2005

’80年代前半は宝の山     ・・・Shalamar

"FRIENDS" 1982


Friends80年代前半のブラコンシーンはほんとうにお洒落ですね。
・・・のpart1。
忘れられないのはジョディーが独立する前のShalamar
"A Night To Remember"
同曲はカワイ系ファンキーなギターフレーズに加え、メロディーラインの印象深さが圧倒的。とにかく喰い付くフレーズだった。個性がはっきりしていて印象から消えない曲だった。
JodyWatleyそれにしても綺麗な子はばんばん独立するよな。おだてて食いもんにすんなよ。
84年のメンバーでは、ファッション、ヘアースタイルがころっと変わり、音楽的にもまったく違うバンドになってしまいますが、82年のアルバム"FRIENDS"に収録の"A Night To Remember"は、茶色系でホップする感覚が最高。ソラーレーベルです。
わたくし的には独立後よりも、Shalamarサウンドのほうがお気に入り。

"A Night to Remember"


Greatest Hits

The Best of Shalamar

ベスト・オブ・シャラマー

これはカップリング化されたアルバム
"A Night To Remember"リミックスも入ってる
Friends/Go for It





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September 11, 2005

アース様との出会い EW&F

"That's the Way of the World" 1975


「アース様」とは、決してマグマ大使をお創りになった白髪ロン毛仙人様ではありません
ましてや、ハエや蚊を退治する殺虫剤様でもありません
いらんか、こんな講釈・・・
あまりにも王道のお話で照れくさかったので、ボケかましました

私が初めてアース・ウィンド・アンド・ファイヤー(Earth Wind & Fire、以降アース様)に出逢ったのは、学生時代のことです
京都四条川原町には「カーネーション」というソウル〜ブラコンをかける喫茶店がありました
時代的にはロックな時代でした
当時の四条川原町周辺には、飢餓(後に楓花)、ジャムハウス、治外法権などロック系喫茶が多く、一部を除いて暗い店内でがんがんにツェッペリン!みたいな空間が多かったのです
そんな中で、洒落たソウルやブラコンを、ブラインドを下ろした窓から入ってくる穏やかな光の中で聴くという環境は、当時の私にはちょっと照れくさいような空間でもありました
友達に紹介されてカーネーションを知ったのですが、それ以降、私は頻繁にそこを訪れるようになり、ついにアース様に出会ったのです
私が初めてアース様として認識した曲は、
"That's the way of the world"
でしたので、アース様としてはもう既に地球を征服されていた頃の話になります
その日私は学校をサボってカーネーションにへたりこみ、ぼんやりと窓側の席に座っていました
自分の方向性が定まらず、従い制作が煮え切らないという長い苛立ちに敗北し、厭世観に支配されていました
そんな時に、ゆったりとこの曲が流れて来たのです
音量は適度で決して大きくはありませんでしたが、まったく他の音が聞こえない状態になったのを記憶しています。高校生の頃聴いたEW&Fとは異なる波長をこの曲に感じたのです
私は56年生まれ70年代育ちです
だから多分にアシッドでフラワーなところを持っているのは否めません・・・はまりましてね
ブラックミュージックの根底にはやはりゴスペルスピリッツが流れていて、それが私にも響いたのだと思います

これがアース様からの最初のお告げでした


"Thats The Way Of The World - Earth Wind And Fire"


その後、新譜だけでなく遡ってアース様を聴きました
"That's the way of the world"の延長線上ではまった曲に、
"Devotion"
"Keep Your Head To The Sky"
カリンバを用いたグルーヴにはまった曲として"Evil"
ポップさにはまった曲として"Sing A Song"等がありました


That' the way of the World当時、カーネーションの近所にリバーサイドという、とっても良いチョイスの輸入盤店がありました
その後はカーネーションで聴いて、リバーサイドで買うというパターンを繰り返し、ブラコンにのめり込んで行きました
後で知って行ったのですが
"That's the way of the world"
は当時移籍に絡み、彼らの音楽性に変化が出てきた様子が良く出ている作品でもあったようです


All 'N All
私とアース様の関係は"All'n All"を頂点とし"ELECTRIC UNIVERSE"1983を待たずに終わってしまいます
当時世間は爆発的アース人気で、良い曲もありましたが、正直ライズからは徐々に内容が違って来ていました
"ELECTRIC UNIVERSE"ではついにモーリスが神の啓示を受けたと言い出し・・・ブラスが無くなって行きます
そんなこともありましたが、それでも"All'n All"のパワフルさはやはり無敵"Love's Holiday"、スキャットの"Brazilian Rhyme"は、正に現代人への鎮魂歌


"Love's Holiday"



"Brazilian Rhyme (Interlude) - Earth, Wind & Fire"



ちなみに"All'n All","I Am"などに代表されるアルバムジャケットデザインは、在米日本人イラストレーター長岡秀星氏によるものです
EW&FBest先日、20代前後でアース様を知らない人が多いことを知りました
それは日本国民でありながら、天照大神や聖徳太子を知らない事に等しい
そんな子はお外でちゃだめ
ハウスっ!
このジャケットは当時のベスト盤ですが、とにかくベスト盤を買うと"September""Fantasy""Fall in Love With Me"といったヒットが収録されていますので、それをまず聴いてみてください。多分はまるだろうし、前述のお話もわかってもらえるように思いますそれからアルバム単位で聴いてみることをお薦めしたいです
今の音楽シーンがよりはっきりわかるようになると思います
するとこれから先も見えるようになるかも・・・
あれ以降、アース様中心に様々聴きました
ジョージ・デューク様、ハワード・ジョンソン様、カシフ様、AWB様、故ルーサー・バンドロス様、シェレール様、テリー&ジミー御両人様、アル・ジャロウ様、シャイライツ様、シャカ・カーン様・・・ああパワフルでこってり。濃い目のバニラアイスクリーム




いっぱい入ってる!
The Eternal Dance


ベスト盤。
ベリー・ベスト・オブ・EW&F
ベリー・ベスト・オブ・EW&F
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これもベスト盤。
Earth Wind & Fire - Greatest Hits
Earth Wind & Fire - Greatest Hits
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これは聴いておきたい。
金字塔とはこれを云うんだ。

All 'N All
All 'N All
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セッションメンバーの加減でロックぽい。
でもこの頃はいけてる。
"Back on the Road"
"And Love Goes On"がコケティッシュでお薦め

Faces
Faces
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"In The Stone"から軽快に始まる好アルバム
I Am
I Am
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このタイトル曲から音楽に空間性を感じるようになった。
That's the Way of the World
That's the Way of the World
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お洒落系"Fall in Love With Me"収録
Powerlight
Powerlight
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September 08, 2005

Average White Band

"Cupid's in fashion" 1982


わたくしブラコンファン49歳、これはホワイトファンクですがアヴェレージの"Cupid's in fashion"はLPでずっと聴いておりました。
ぞっこんです。
LP盤はすっかり傷だらけ、殆ど蚊取り線香状態ですので、今年になってCDを買いなおしました。
ハミッシュとネッドのソングライターとしての才能がぴっかぴかに光っているアルバムですが、忘れて欲しくないのはKashif(BTE)作曲の"Easier said than done"。これ、名曲です!
この頃の曲は和声とメロディーがとにかく最高!今のブラックミュージックシーンとはちょっと異なり、タイトな中に美しさコケティッシュさがいっぱい!ダンサブルなものが多いところもうれしい。
この曲のハミッシュさんのファルセットは一段と心もとないですが、切々と訴える魅力があります。それがAWBのハーモニーとあいまってなんともいえない美しいアルバムに仕上がっていますね。この雰囲気、ジャケットにも出てます。私としてはAWBの中で一番おしゃれなアルバムだと思います。

Cupid's in FashionAWBは自嘲的名前のとおりドラムのスティーブ・フェロンを除きみんなWですが、スティーブのリズムがAWBを支えているといって過言では無いと思います。
メンバー構成的にも対極にあるHEATWAVEのノリと比較すると良くわかります。






"Cupid's in fashion"はファンク系から美しいブラコンナンバー、AOR系まで非常にバラエティーに富んだ好アルバムです。綺麗系ブラコンファンの方へのお薦めナンバーは前述の"Easier said than done"に加え、"I believe","Is it love that you're running from"


"I Believe" 一つあった!



"Easier Said Than Done" これもあった!!!



"Is It Love That You're Running From" ぶっちしたての貴女用


September 06, 2005

Chaka Khan

”What cha' gonna do for me” 1981

ソングライターも嬉しかろう・・・


WhatchaGonnaDoForMeシャカ・カーンのお話の続きです。
AWBのハミッシュ・スチュアートとネッド・ドヘニーの"What cha' gonna do for me"は、両者とも自演していますが、やっぱりこれはシャカでしょう。
押さえ気味に入ってからの歌い上げとドライブ感には脱帽、引っ張り込まれます。これも本気で歌った一曲だと思う。表現の幅がとてつもなく広い。プロデュースはGeorge Benson他多くのミュージシャンを手がけるArif Mardin。この人、いい仕事・し・て・ま・す・ねぇ。79年MASTERJAMのクインシーに優るとも劣らない出来栄え。
ダイアナ・ロスの全盛期は声が頭蓋骨からスカーンと出ていましたが、シャカは体全体からドッバ〜ンと出てますもんね。ここまで歌ってもらえれば、ソングライターも本望でしょう。
この頃の曲は心底メロディアスで和声が美しく、アレンジにも個性がありました。歌い手もさぞ心が入ったのだろうと思います。



”次にやる曲はあたいの最新シングルよ”ってな紹介から始まる、リリース直後の抜群のライブテイクをYouTubeで見つけました
直後だけにアルバムテイクに結構忠実、音画像の悪さは御勘弁

最初にソングライターとしてネッドと共に紹介されたハミッシュが後ろで赤いエピフォンを弾いてます
AWB中心にバンドが構成されているように思えますが
ペットとサックスはランディー&マイケル・ブレッカーが参加の様子
画像が悪くてわかりにくいですが、
このタイトでシュアーなドラムは敬愛するスティーブ・フェロンだと思う

"A woman in a man's world","I'm every woman"等にも感じるのですが、この曲は特に、Chakaの声域に対するkeyの据え方が実に素晴らしいと思う
歌いもノリも最高!
グルーヴィーとはこれを云うのですよ


"Chaka Khan - Whatcha Gonna Do For Me (Roxy 1981)"


"Chaka Khan - What Cha' Gonna Do For Me 1981"


名曲"I'm Every Woman"
"A Woman in a Man's World"収録
ホイットニーも歌ったけれど・・・、やっぱりこれでっせ。

Chaka

ベスト盤。"What Cha' Gonna Do for Me"収録
Epiphany: The Best of Chaka Khan, Vol. 1

プリンスまでやっちゃう。
GM Melle melが利いてる"I Feel for You"
Stevieのハープがグンバツ。

I Feel for You

"What Cha' Gonna Do for Me"オリジナル収録
アルバムで聴いてもらえると本人も嬉しいと思う
ビートルズからチュニジアの夜まで入ってるよ

恋のハプニング

Naughty

ティアリン・イット・アップ?ダンス・クラシック・オブ・チャカ・カーン


上記のビデオはこのDVDから
以前のLD
版よりも曲数少なめなのが残念
Signature Diva


 
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September 05, 2005

Rufus & Chaka Khan

"MASTERJAM" 1979


高校生の頃だったか、ルーファスのシャカ(本人はシャカと呼ばれるほうが好きみたいよ)のライブビデオを一度だけテレビで見たことがあります。インデアンの羽飾りでステージいっぱい走り回りながら
"Once You Get Started"を歌いまくっていました。
とても小さくてキュートなのですが、そのパワフルさは他の追随を許さないものがありましたね。
あれから幾年、そんなシャカ様の大阪ブルーノート(旧)でのステージは印象的でした。アレサのティル・ユー・カムバック・トゥー・ミーで始まり、懐かしい"Sweet Thing"になだれ込むころには、夢見心地でしたね。
ステージ後、ラッキーにも言葉を交わす機会がありました。握手をしながらのほんの短い間ですが、世界中で一番グルーヴィーであること、ファンとして感謝していることを精一杯伝えました。気難しい人との話もありましたが、とてもにこやかに「本当!ありがとう」と答えてくれた事が印象的でした。小さくてキュートなウェストは、約10倍くらいにはなっていましたが、やっぱりかっこよかったですね。
MasterJamシャカ・カーンについては書きたいことが山ほどありますが、まずルーファスの頃のNo1は、アルバム=マスター・ジャムの
"Do You Love What You Feel"だと信じて疑いません。
プロデュースはクインシー。
ちびったか!。
んっ、シャカはちびやったけど。
でも真剣な話、この人この曲、本気で歌っちゃった一曲なんです。
ドラムのタイトさ粘り、和声、リフ、その他諸々に加えてシャカのヴォーカルは圧巻の一言。


この曲、流石にコアなファンの間で熱烈な支持を受けているのか、Youtubeでもレギュレーションがかかってきている
前回まで公開していたものも、リージョンレギュレーションがかかってしまった
かろうじてスタジオライブ形式の半クチパクテイクがありました
残念ながら、LPテイクに楽器を重ねており、後半になるに従い嫌なピアノの音量が増してきてしまう
本当にすごい曲なだけにとても悔しい
是非LP、CD、またはダウンロードで買って聞いてちょうだい
"Do You Love What You Feel - Rufus & Chaka (1979)"


"Once You Get Started"収録
Rufusized

"Hollywood","Better Days"収録
Ask Rufus

"Do You Love What You Feel"収録
是非ともいっといて!

Masterjam

"Sweet Thing"収録
Rufus Featuring Chaka Khan

"Tell Me Something Good"が濃い!
Stompin' at the Savoy (Live)




 
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September 04, 2005

とっても元気な Honey Cone

"SOULFUL TAPESTRY" 1971


SOULFULTAPESTRY今の復刻CDラインナップはありがたくもあり、哀しくもあり・・・。
私が中学生の頃にカセットでエアチェックし、愛聴したハニー・コーンの"Want Ads"(邦題:希望に燃えて)は、当時発売されたシングル盤テイクだったようです。
今手元にあるCDには[Long Version]のテイク表記があり、シングル盤に比較し、少し冗長なアレンジに感じます。それでも確かに良いんだけれど、あのモータウン系列のタイトでコケティッシュな曲作りは、シングルのほうが優る感じ。
「記録」的な意味合いでは、ロングバージョンもうれしいですけどね。
"Want Ads"はその頃の他の音楽とはっきり違う色を持っていました。このスマッシュヒットの後、同アルバムから"One Monkey Don't Stop No Show"もシングルカットされ、やはりヒットしますが、"Want Ads"程の高揚感はありませんでした。

当時中学生の私は"Want Ads"の持っている高揚感、「少年の気持ちを引っ掻き回すパワー」が何なのか全くわからず、ひたすらカセットテープを聴くだけでした。歌詞は別として、今思えばこの曲調は、少年世代の焦燥感を代弁する強い味方だったのかも知れません。それに私は強烈に惹き付けられていたのでしょう。
特にビートの利いたIIm7(V7代理)ギターカッティングは、メジャーキーながら独特のアンニュイさを醸すという和声的な秀逸さを持っており、それが前述の「少年の気持ちを引っ掻き回すパワー」につながっているように思うのです。


70年代の名曲はメジャーキーながらIIm7のアンニュイな輝きを持っているものが多いです。
これはPETER GALLWAYのFIFTH AVENUE BANDあたりにも顕著です。山下達郎さんが熱く語りそうなところですね。私も大好きです。


とにかくモータウンがお好きな方、ホーランド・ドジャー・ホーランドサウンドにマイッた方で、シュープリームスの元気版に興味のある方はぜひ"Want Ads"をチェックしてください。
できればシングルアレンジで。未だにかっこかわいい曲です!



あった!
私がエアチェックしたヴァージョンです
イントロもエンディングも切れてますが御容赦

 ↓ ↓ ↓
"Want Ads"



薀蓄はこちら ↓ ↓ ↓

Lady soul―ブラック・ビューティ・ミュージック・ガイド

Soulful Sugar: The Complete Hot Wax Recordings

The Best of Honey Cone: Ten Best Series

Greatest Hits

なにぶんLPの復刻盤なので
"Want Ads" はシングルヴァージョンではないと思います
でも調べてませんのであしからず
ソウルフル・タペストリー

テイク・ミー・ウィズ・ユー+ス


 
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proue335uriuri at 10:18|この記事のURLComments(0)from the Early 70's | Soul

September 01, 2005

King Floyd かすかな記憶

"King Floyd" 1971


KingFloyd70、71年頃のかすかな記憶ですが、「キング・フロイド」というボーカリストが居たと思います。
(決してギルモアさんのピンク・フロイドではありません)
同氏のGroove Meという曲が今も耳に残っています。
曲調はメジャーでノリも良かったのですが、曲の売れ行きはなんともマイナーな状況であったと記憶しています。
確か、ジョージ・マックレーのロック・ユア・ベイビーあたりのスマッシュヒットと前後していて、その影に隠れてしまったのかと思いますが、リズムのヒップにしっかり乗った歌い回しは、ブラックミュージックの深さを感じさせるに十分な一曲でした。
その後の活躍についてはつかめていませんが、とても懐かしい名曲です。
あとで調べましたらこの人この曲、カントリー&ブルース&ソウルが交じり合ったニューオーリンズ、サザンソウルの名盤とのことでした。


見つけたコンピレーション他をご紹介しておきます
Get Up And Dance?グルーヴ・オン・マラコ(2):リアル・ヴォイス

アトランティック・リズム&ブルース(1947-1974)~Vol.7(1969-1974)

ドロシー・ムーアとデュエット
ミスティ・ブルー?ザ・ベスト

スウィンガーズ

"Groove Me"収録
Choice Cuts



 
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