October 2009

October 03, 2009

Chick Corea Elektric Band

"Cool Weasel Boogie"  1986


昨晩youtubeでこのテイクを見つけました
わたくし、このテイクをビデオで持っています
もう20年以上前にナンバシティーの2Fにあった楽器店ロックイン(今はBF)の若いにいちゃんがダビングしてくれたものです
その夜この曲"Cool Weasel Boogie”を聴いて、久々に鳥肌が立ったのを今でも覚えています

私は音楽に至っていないトリッキーな表現に嫌悪を感じます
だからトレモロアームを多用するギタリストの殆どが大嫌いだった
この曲に出会うまでは・・・

とにかくScott Hendersonのギターを聴いてください
無論、Chick Coreaが彼をトリップさせたことは言うまでも無いですが、流れ来る和声の中でこれほど潤沢なメロディーや歌いを、鳥瞰するが如く捉え、美しい形にできるものなのかと・・・感動を超え違う宇宙観すら感じてしまいます
トレモロアームがこれほど”豊かな音楽表現領域”に昇華された例を他に知りません
最後の早弾きはおまけ(ちょっと余剰)、ミッドテンポでこれほど力強く、音楽を奔放に、明快に展開したギタリストは、本当に数少ないと思う

下にリンクしますのでメロディアスでありながらも圧倒的なグルーヴを堪能してください
次のコードを引き寄せるかのような決然としたメロディーのひっかけには敬服します
曲を深く知り、掴んで、その上に歌いを組み上げているからこそ生まれた素晴らしいテイクだと思います


また彼ら2人を支えたJohn Patitucci、Dave Wecklのプレイにも強い感動を覚えます
ソリストとしても曲を牽引できるJohn Patitucciが徹頭徹尾曲を支える姿勢を貫き、Dave Wecklは、タム一つ入れるにしても、Chick CoreaやScott Hendersonの歌いを心憎いほど理解した間合いで曲のヴァルールを高めるプレイを堅持しています
彼らの創造活動への姿勢に敬服します

音楽とはこれを云うんだ



最初のソロの後、ダンサーがScott Hendersonのプレイに敬意を表すシーンがありますが、曲の最後にレイバンを外し、再度彼のプレイを賞賛する様子がビデオに組み込まれています
その彼の表情を見てください
本気でScott Hendersonを讃えている様子が見てとれると思います

"Cool Weasel Boogie”は、フュージョンカテゴリーに於いて私の中では、モントルーでYellow Jacketsと共演したRobben Ford "Monmouth College Fight Song"(Casino Lights収録)を上回る名演です


"Cool Weasel Boogie"

”Electric”じゃなくて”Elektric”が正しいクレジット




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