November 2009

November 11, 2009

Applause 改造計画

Ovationらしい音を出したい 



applauseギターフリーク、アコギファンのみなさん
憧れだったOvationが安くなったものの、毎日弾けるわけでもないし
Applauseで我慢したというひと、居ませんか?
でも音がいまいちなんだなぁ・・・
私はそんなふうに感じていました
このブログ右の多重録音の内、何曲かはApplauseを弾いていますが音が丸い様子が判ると思います
これらは買った頃のままの音です
しかしながら最近わたくしのApplauseさんは、ほんのちょっとの手入れによってすっかりマチュアーなギターに変身してしまいました
それも、かかった費用はたった10円です・・・

結論から言うと、私のApplauseには音バランスや音の張りの弱さ、音量の少なさがあったので、ブリッジの簡易な固定仕様に手を加え、弦振動が無駄なくボディーに伝わり、音に変るようにした・・ということなのです

もしあなたもおなじような事を感じていたら、以下の改造にトライしてみてください
実際、改造・・というほど大規模なものではなく、弦を替える際に20分ほど時間を割けば出来る補強のような手入れです
でも、デリケートさは必要なので、状況を良く見極めて自己責任でやってください


では早速・・・

このタイプの樹脂胴ギター背面にはメンテ用の蓋が付いています
そのマイナスねじを緩め、固定ツメを「けんどん」式のようにスライドさせて外すと、ギター内部を直接覗くことが出来ます
すると目の前にはブリッジを内側から固定している「2本の細ビス+ナット」が露に見えるはずです

Applauseグレードのギター課題は、この木製ブリッジの固定ボルトが、木製の補強板に対して、ワッシャーも何も付加されず、ナットのみで固定されており、それが木材質の特性から(経年で縮むことあり)、ナットが緩みがちになることです
つまり、ここに緩みが起これば、ブリッジで受けた弦振動を、完全にボディーに伝えることが出来なくなり、振動ロスが生まれ、音のバランスや煌めき、音量の貧弱さを生む要因になる可能性があると思われるのです


ここから先は、最低限度、弦を緩めるか、弦を外した状態で実施してください
要点は、ブリッジを固定ビス+ナットでしっかりボディーに密着させることです
弦を張ったままナットを締め込めば力加減が判らず、ブリッジ木部を壊してしまう可能性があるから注意が必要です

2本の細いボルトに付いたナットを外し、出来るだけ軽くて丈夫なワッシャー(またはその代用品)をボルトに通し、それらをナットで締めこんで、ボディーとブリッジとの一体感を強めてください
要はワッシャーのようなもので接触面積を広げ、弦振動が無駄なくボディーへと伝わるようにしてあげることが重要なのです
締め込み過ぎは厳禁です
繰り返しますが木部を壊したらおしまいです!!!
あくまでブリッジがボディーにしっかり音を伝えることが出来る程度に締めこむことが肝要です
従い、大きなペンチは避けたほうが良いです
木の材質を感じとりながらブリッジをボディーに密着させて完成です


「かかった費用は10円」と前述しましたが、私は適当なワッシャーが手元に無かったので、5円玉を2枚使い、都合10円投資した・・ということなのです
注意したいのは、ここで質量の大きいワッシャー類を使うと、弦振動エネルギーをその部材の位置エネルギーが奪ってしまい、潤沢な音を出せなくなる可能性があることです
5円玉でも重過ぎるかも知れません
でも私は今のところ納得しています

applause
















本当は自国通貨をこのような用途に用いることは良くありません
しかし、お金自体を加工したりはしていませんので、後できちんとお金として使う・・つもりです・・・
一種のへそくりですね


01/JAN/2015 追記
その後、五円玉をステンレスのワッシャーに換えました
質量が少し小さくなった分、音量が増しました



私の改造後の感想ですが、

音のバランスがよくなった!
サスティーンが相当改善された!!
こもり気味だった音が、日増しに煌びやかになって来た!!!
弱かった低音部音量まで、かなり改善された!!

をあげておきたいと思います

ちなみに弦ですが、今は012から011ゲージに落としました
このくらいの軽いゲージでも十分な音量が出せるようになったのです
しかし一般的に、コンパウンド弦は腰が無くてアコギの力が出ないので注意が必要です
オクターヴチューニングも、ある程度のゲージでないとネック反り度合が弱くなり、相対的に弦実長が長くなって、実音が低めに狂いがちになると思います
また、弦高調整出来ているのにゲージが重いと感じた場合は、
未熟が故と知るべし

追記:
ボディー鳴りを確認したくて010を張ってみました
やっぱりだめ、音が丸い、音量も少ない
オクターブチューニングも狂いが大きくなった
煌びやかさもなくなったので、せめて011に戻したいと思います

でも、控えめに言っても、
この10円投資は5万円に相当すると思っています (lol)
自ワーク自賛


もう一つ

これは相当覚悟のあるギャンブラーのみに勧めます
しかも胴鳴りの弱い湿り気味のギターをお持ちの方のみが対象です
が、同じく完全自己責任でやってください

ホワイトボンドに砥粉をまぜ、適度に水で希釈したものを、ギター内部サウンドホール側ブリッジ裏面付近に塗布します
希釈目安は、カフェオレ色、粘りは濃い目のフレンチドレッシング

厚塗りは厳禁!!!

寸胴刷毛で木理に従いすり込むように塗布する
力骨とボディーとの密着に不安があるときは、これをしっかり刷り込み、ビビリ類を無くす
(*ホワイトボンドだけでは弾力性がありすぎるので音の腰が吸い取られてしまい、ひ弱なギターになります)
これだけは上手に説明できませんが、とにかくその後すぐには弦を張らず、あせらず、ゆっくり乾かしてください
ドライヤーなどはそりを生むので厳禁です
うまく行けば、既に山を越してしまったギターがよみがえります

私は25年前の2万円程度のガットギターにこれを施したのですが、湿り気味だった音が少しスパニッシュ系になり、音量やバランスが復活しました
ブログ右のラテン系の即興2曲は、そのギターで弾いています

ちなみに、Applauseにも同じことをしました
音が少し煌びやかになったのはそのせいかも知れません


やんのはこわいやろ・・・

 

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