September 22, 2005
Jimmy Jam&Terry Lewis
Cherrelle "Fragile" 1984 〜 and so on
故Luther Vandrossへのトリビュート・アルバム『So Amazing: An All-Star Tribute to Luther Vandross』でプロデュースをつとめたJimmy Jam&Terry Lewis。今も、彼らが80年代ブラックミュージックのグルーヴを加速した人達であると信じて疑いません。
彼らの音楽活動の幅は広く、Alexander O'Neal、Cherrelle、Janet Jackson、S.O.S、Karyn White、Mary J. BligeからHuman Leagueなどまで、何れのワークにおいても個性と完成度の点で他を圧倒していました。
その音楽性において、何より鮮烈であったのは、スネアによるグルーヴ感です。それまでのハンドクラップに比較し、彼らの生み出す速度感には決定的な違いがありました。
他で感じた事の無い、光速に類する等速直線運動・・・のような感覚がありましたね。
ちんたらした音楽は下がれ下郎!みたいな。寄るんぢゃぁない!みたいな孤高さがあった。
スピード感を出そうとして、やたらと早回しのリズムを刻んだり、前のめりになったりして、聴衆を置き去りに空回りする音楽は残念ながら多数あります。そんな中で、”音楽”の流れを最も芳醇にするスネアのゲートタイムやリバースの重ね具合を心憎いほどドンぴしゃに聴かせ、衰える事の無いスピード感を演出してくれた点で、やはり彼らは一番であったと思います。
私は暫くの間、音楽をプロデューサーで選んでいました。最初は音の綺麗なTommy LiPuma、そしてパワーもセンスもあるQuincy Jones 、透明感とタイトさ溢れるKashif、そして・・・彼らという順でした。音作りの点ではJimmy Jam&Terry Lewisが当時のNo1だったように思います。90年代に入っても彼らの活動は活発でしたが、やはり初期の鮮烈なイメージが今も忘れられません。
Jam&Lewisのプロデュースでお薦めはCherrelle84年デビュー
"FRAGILE"
タイトル曲の"FRAGILE"にはこっちが壊れそう。"I Didn't Mean to Turn You On"はロバート・パーマーもカヴァーした。
"Cherrelle : Fragile ... Handle With Care ."
わたくしの特にお薦めは86年"High Priority"から
"Saturday Love"
Sunday,Monday,Tuesday・・・ええいっOne Weekと言わんかっ!
Cherrelleの初期のアルバムでは「高音・アウッ!!!」が健在。
・・・後はTabu全般。
"Saturday Love" イントロ部、バーでの会話が消えてます
Janet Jacksonはカワイ系がお薦め。12インチシングルを聴くと彼らの音作りの跡が聴き取れます。
"Janet Jackson~When I Think Of You~"
ブラコンではないけれどHuman League
"Human"
これも光速感がある曲。歌詞内容はちょっと・・・でも音のコンポジションは秀逸。
"human league - human"
必須アイテムを紹介し忘れていました。
S.O.S Bandの"Sands of Time" 1986に収録の"Finest"には音創りの素晴らしさに脱帽。
名曲に賞味期限はありませんね。
"The Finest"
Flyte Tyme Productions
リズム・ネイション1814 [CD] ジャネット・ジャクソン
このジャネットカワイイ!
Just a Little While
コントロール
オール・フォー・ユー
Fragile
High Priority
前作"High Priority"頃から、かなり艶っぽくなり、
"Affair"ではタイトル、ジャケットにもそれが表れて来ます。
Affair
Greatest Hits
Hearsay
S.O.S Bandの"Finest"イカシてます。
ついでにいっとけ!。
The Best of the S.O.S. Band
Crash
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この記事へのコメント
Jam & Lewis はシーケンサーやプログラミングを使わないのを信条としてて、「あの」リズムもドラムマシンを手弾きしてるらしいですね (80s後半レゲエの人が彼らを真似て手弾きでスレンテンとかスタラグを作り出したって話)
自分自身UKニューウェーブから音楽を聴き始めたということもありブラック系はあまり詳しくないため、いつも拝見しながら「勉強」させていただいています。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます