November 12, 2005

Seawind

"Seawind" 1980


Seawindこのアルバムジャケット、Seawindらしいメランコリックな美しさがあります。判で押したように「Seawindはタイトでパワフル」かというと、そうでない部分が多々あったりするんです。特に私の好きな曲がそうなのかもしれませんが、彼らの音楽には、明るさの中に必ず影があって、でもそれが否定的な影でないところが素晴らしいところだと思うのです。光と影の対比があるからこそ、明るさが活きている。
それがSeawindでありハワイなんだと思う。

プロデューサーはGeorge Duke。この人の仕事の幅には驚きます。しかしながら、このアルバムではSeawind自身の個性が消えていないことが特筆すべきところですね。
ヴォーカルのPauline Wilsonは好き嫌いがはっきり分かれると思います。少し硬いヴォーカルだからでしょう。私はなんとかOKな感じ。

このアルバムでのお薦めは、そんなPaulineの歌声によく似合う"Love Him, Love Her"。タイトなリズムとピアノの和声が秀逸。この点は流石George Dukeだと思う。押さえの利いたドラム&ベースに後年KORG=M1にプリセットされたような煌びやかな音色が絡み、テンションの張ったピアノがメランコリックながら芯のあるサウンドを醸し出しています。"The Two Of Us"も良いのですが、この曲のほうが楽曲としてのタメがあると感じます。
"Love Him, Love Her"、恋人達の為の力強く美しい曲です。


これはももたのための限定公開ファイルです
"Love Him, Love Her"




このアルバムを支えたゲストミュージシャンがまた豪華です。実力派ばかり。
Keybords:Geroge Duke
Percussions:Paulinho Da Costa(このブログでご紹介済み), Airto(フローラ・プリムのご主人、今度書きます
Background Vocals:Pauline Wilson本人, Josie James, Lynn Davis, Carl Carlwell, George Duke, Greg Walker
ハーモニーが綺麗です

"Seawind"

What Cha Doin'
The Two Of Us
Love Him, Love Her
Everything Needs Love
Shout
Still In Love
Pra Vose
I Need Your Love
Long, Long Time


lightthelightもう一つのお薦めは、これより1年前の作品。"Light The Light" 1979
プロデューサーはGeorge Bensonなども手がけ、フュージョン界でとても信頼の厚いTommy Lipumaで、音は流石に綺麗です。
お薦めは"Hold On To Love"。アレンジがコケティッシュで、ホーン系がタイトに収まっています。でもやはり、硬めの感あり。

両作品を通じて感じるのは、曲の完成度は各々高いですが、楽曲自体の出来が今一歩足りないという点です。"Love Him, Love Her"は秀逸でしたが、この曲ですらサビのアレンジにもう一発!欲しいとの感があったように思います。各アルバムに個性のはっきりした魅力のある曲がほしかったように感じます。全般的にやはり硬めの印象が残りますね。


ヴォーカルをフィーチャーした彼らの曲調はポップなので、インストも多い彼らですがFusionカテゴリーにはしませんでした。
海鳥

ライト・ザ・ライト

Remember




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