January 01, 2007
Flora Purim
"Encounter" 1977
空間性のある音楽に惹かれ、いろんなジャンルの音楽を聴いて来ました
例えばEarth Wind & Fireとの出会いとなった"That's the way of the world"の音作りや、Lonnie Liston SmithのFender Rhodes和声にも同様の憧憬を感じて来たところがあります
ジャンルは異なれども、空間の描き方の根底には共通する流れを感じています
それらの中では異端気味ではありますが、空気感のある音楽としてわたくしがひときわ敬愛してきた方を、今回ご紹介したいと思います
但し、残念なエピソードを添えて・・・
Chick Corea"Return to Forever"での実績も高いFlora Purim
しかし日本での評価は今一つなようです
わたくしここで同女史に謝っておきたい
ごめんなさい・・・
私達大阪人、「本物を解さない人達」との侮蔑を受けて当然かも・・・
ほんとに、ごめんなさい
あれは、旧大阪ブルーノート
ご主人のパーカッショニストAirto Moreiraとのライブでの事でした
来日に小躍りしながら予約を入れたわたくしは、公演当日、席待ちの列に並ぶ為、必死で仕事を切り上げ、やっとの思いでブルーノートにやって来ました
予約は最初のステージ
それは、うまくいけば2ステもそのまま見ることができるからでした
私が店に着いたのは開場1時間ほど前でしたが、ラッキーにもわたしが先頭で、一番音バランスの良い席に陣取ることができそうでした
ただ、わたしが嬉しそうに待っているのを、店先に立ってる案内係りの人は、何となく横目で見て、妙に気にしていたんです
そんな店員に対し、私は心の中でつぶやいたのです
仮に前の方の席を案内されても、
絶対真ん中の、あの柱の横の席に座る
あそこが一番ライブ感もあるし、何より音が良い
先頭には、あの席に座る権利がある!!!
そして私の心は既に熱いライブの真っ只中に飛んでいました
それから1時間が経ち、開場時間となりました
結局、並んだのはわたくしだけ・・・
一人佇む1時間、道行く人もイブカシゲ
「あの人、何してんのぉ・・・」「新手の修行ちゃう?」
いいやっ!わたしは、Flora Purim & Airto Moreiraのステージに来たんです
修行ぢゃありません
こんな声も・・・
「ちょっとぉ、あの人、店の制服忘れて、立たされてはるわぁ」
ちっがぁ〜う!
わたくし、お客!おーでぃえんす!
そんなことより、Flora Purim & Airto Moreiraのステージに集まった人は、なんと10人ほど
「広報、うまくいかなかったのですか?」
「いやぁ、いつも通りだったんですが・・・」
そんな会話の中、わたしは店の案内で、
「どうぞ一番前のお席へ・・・、いや、なんとか、そうして頂きたいんです・・・」
そやろな、
ステージと客の間が広すぎる
普通なら
「客が少ないなら、先に言えよ!外で1時間も待たすな!」
てな話になる場面、でもそんな気にはなれなかった
わたしは敬愛する音楽家の共演だから、店に協力することに・・・
でもステージ中、フローラと目が合い、
ちょっと寂しげな笑みを浮かべられたとき私は、
心から泣きました
ごめんなさい
ほんとうに、ごめんなさい
TVやラジオに流れるものは経済戦略商材が殆ど・・・
芸術性と経済性が呼応することは僅少な昨今、
私達、メディアにアジられ麻痺してしまい、
既に自分達で素晴らしいものを見つけられなくなったのかも・・・
2ステ目はどんな風だったか・・・悲しくて思い出せません
*今回もWindows Media Player データです。ご了承ください。
"Carry On" 1979
こちらはGeorge Dukeのプロデュースで話題となったフュージョン作品
George Dukeさん”xxxxx On”っていうタイトルがお好きのようですね
とにかくいいものは続けて
このアルバム、面子がとにかくすごい
最近、復刻CDでリリースされましたので聴いてみて下さい
今聴くとやはりあの時代の音だな・・・との感はありますが、高い完成度を感じます
Jeff Beckの"Freeway Jam"のカヴァーは復刻CDのライナーノーツにもあるように、当時賛否両論でしたが、私はフローラのヴォイスが楽器に負けているとは感じていません
この頃、Jazz系実力派をフュージョンフレーバーでリリースする傾向がありましたが、このアルバムもその中の一つでした
Dee Dee Bridgewaterなんかも同じような経緯を持ってますね
"The Magicians" 1986
ご夫婦で仲良くリリースしたこのアルバム
表情に落ち着きが出てきています
"Encounter"に比較すると積極的なリズムの取り込みがあり、音楽表現が解りやすくなっていますが、根底には相変わらず揺ぎ無いものが脈々と流れているのを感じます
芸術や音楽など、想像活動とは本来力強いものですよね
ここにご紹介したアルバムの全てにGeorge Dukeがミュージシャン参加しています
前述"Carry On"ではプロデュースも行っていますが、全編に亘りキーボード(部分ベースキーボード)参加し彼らの音楽を支えています
フローラさん、アイアートさん、私はあなた方の音楽に感銘を受け、
こよなく愛して来ましたし、これからもずっと大事にして行きます
この気持ちが届くといいなと、思っています
にっぽんに呆れないで
+Vote for Me. Thank You in Advance!
空間性のある音楽に惹かれ、いろんなジャンルの音楽を聴いて来ました
例えばEarth Wind & Fireとの出会いとなった"That's the way of the world"の音作りや、Lonnie Liston SmithのFender Rhodes和声にも同様の憧憬を感じて来たところがあります
ジャンルは異なれども、空間の描き方の根底には共通する流れを感じています
それらの中では異端気味ではありますが、空気感のある音楽としてわたくしがひときわ敬愛してきた方を、今回ご紹介したいと思います
但し、残念なエピソードを添えて・・・
Chick Corea"Return to Forever"での実績も高いFlora Purim
しかし日本での評価は今一つなようです
わたくしここで同女史に謝っておきたい
ごめんなさい・・・
私達大阪人、「本物を解さない人達」との侮蔑を受けて当然かも・・・
ほんとに、ごめんなさい
あれは、旧大阪ブルーノート
ご主人のパーカッショニストAirto Moreiraとのライブでの事でした
来日に小躍りしながら予約を入れたわたくしは、公演当日、席待ちの列に並ぶ為、必死で仕事を切り上げ、やっとの思いでブルーノートにやって来ました
予約は最初のステージ
それは、うまくいけば2ステもそのまま見ることができるからでした
私が店に着いたのは開場1時間ほど前でしたが、ラッキーにもわたしが先頭で、一番音バランスの良い席に陣取ることができそうでした
ただ、わたしが嬉しそうに待っているのを、店先に立ってる案内係りの人は、何となく横目で見て、妙に気にしていたんです
そんな店員に対し、私は心の中でつぶやいたのです
仮に前の方の席を案内されても、
絶対真ん中の、あの柱の横の席に座る
あそこが一番ライブ感もあるし、何より音が良い
先頭には、あの席に座る権利がある!!!
そして私の心は既に熱いライブの真っ只中に飛んでいました
それから1時間が経ち、開場時間となりました
結局、並んだのはわたくしだけ・・・
一人佇む1時間、道行く人もイブカシゲ
「あの人、何してんのぉ・・・」「新手の修行ちゃう?」
いいやっ!わたしは、Flora Purim & Airto Moreiraのステージに来たんです
修行ぢゃありません
こんな声も・・・
「ちょっとぉ、あの人、店の制服忘れて、立たされてはるわぁ」
ちっがぁ〜う!
わたくし、お客!おーでぃえんす!
そんなことより、Flora Purim & Airto Moreiraのステージに集まった人は、なんと10人ほど
「広報、うまくいかなかったのですか?」
「いやぁ、いつも通りだったんですが・・・」
そんな会話の中、わたしは店の案内で、
「どうぞ一番前のお席へ・・・、いや、なんとか、そうして頂きたいんです・・・」
そやろな、
ステージと客の間が広すぎる
普通なら
「客が少ないなら、先に言えよ!外で1時間も待たすな!」
てな話になる場面、でもそんな気にはなれなかった
わたしは敬愛する音楽家の共演だから、店に協力することに・・・
でもステージ中、フローラと目が合い、
ちょっと寂しげな笑みを浮かべられたとき私は、
心から泣きました
ごめんなさい
ほんとうに、ごめんなさい
TVやラジオに流れるものは経済戦略商材が殆ど・・・
芸術性と経済性が呼応することは僅少な昨今、
私達、メディアにアジられ麻痺してしまい、
既に自分達で素晴らしいものを見つけられなくなったのかも・・・
2ステ目はどんな風だったか・・・悲しくて思い出せません
*今回もWindows Media Player データです。ご了承ください。
"Encounter"
Windows
Latinas
Uri (The Wind)
Dedicated To Bruce
Above The Rainbow
Tomara (I Wish)
Encounter
Black Narcissus
"Carry On" 1979
こちらはGeorge Dukeのプロデュースで話題となったフュージョン作品
George Dukeさん”xxxxx On”っていうタイトルがお好きのようですね
とにかくいいものは続けて
このアルバム、面子がとにかくすごい
最近、復刻CDでリリースされましたので聴いてみて下さい
今聴くとやはりあの時代の音だな・・・との感はありますが、高い完成度を感じます
Jeff Beckの"Freeway Jam"のカヴァーは復刻CDのライナーノーツにもあるように、当時賛否両論でしたが、私はフローラのヴォイスが楽器に負けているとは感じていません
この頃、Jazz系実力派をフュージョンフレーバーでリリースする傾向がありましたが、このアルバムもその中の一つでした
Dee Dee Bridgewaterなんかも同じような経緯を持ってますね
"Carry On"
1. Sarara
2. From The Lonely Afternoon
3. Niura Is Coming Back
4. Once I Ran Away
5. Carry On
6. Love Lock
7. Corine
8. Island In The Sun Interlude
9. Beijo Partido (Broken Kiss)
10. Freeway Jam
"The Magicians" 1986
ご夫婦で仲良くリリースしたこのアルバム
表情に落ち着きが出てきています
"Encounter"に比較すると積極的なリズムの取り込みがあり、音楽表現が解りやすくなっていますが、根底には相変わらず揺ぎ無いものが脈々と流れているのを感じます
芸術や音楽など、想像活動とは本来力強いものですよね
ここにご紹介したアルバムの全てにGeorge Dukeがミュージシャン参加しています
前述"Carry On"ではプロデュースも行っていますが、全編に亘りキーボード(部分ベースキーボード)参加し彼らの音楽を支えています
"The Magicians"
Sweet Baby Blues
Garimpo
Esquinas
Bird Of Paradise
The Magicians
Jennifer
Jump
Two Minutes Of Peace
Love Reborn
フローラさん、アイアートさん、私はあなた方の音楽に感銘を受け、
こよなく愛して来ましたし、これからもずっと大事にして行きます
この気持ちが届くといいなと、思っています
にっぽんに呆れないで
リターン・トゥ・フォーエヴァー
Butterfly Dreams
このアルバム、軽く発狂したい時にいいかも
Encounter
Carry on
The Magicians
+Vote for Me. Thank You in Advance!
この記事へのコメント
2. Posted by proue335 April 20, 2015 22:49
DJ AKI さん
返信が遅れて失礼しました
ブラコン大好き本人です
フローラ&アイアートのコンサートは悲しかったです
開演前から待ったのは私一人でした
しかしそんなことより、本当に心の中でお二人に詫びました
御本人達もやり辛かったと思います
でも昔のアルバムを聴くと、音楽の流れに感動もひとしおです
返信が遅れて失礼しました
ブラコン大好き本人です
フローラ&アイアートのコンサートは悲しかったです
開演前から待ったのは私一人でした
しかしそんなことより、本当に心の中でお二人に詫びました
御本人達もやり辛かったと思います
でも昔のアルバムを聴くと、音楽の流れに感動もひとしおです
1. Posted by DJ AKI March 23, 2015 12:48
初めまして
検索からお邪魔してます。
私は高校、大学時代の1979年から5年間神戸、大阪の大型繁盛店で職業DJをしていました。
Flora Purimは当時のヘビロテ曲でした
私もブログにアップしまいます
レコードは最大2万枚以上保有していましたが
デジタル化したものから処分して現在3000枚ほど保有しています
昨年から自分史を書くつもりで現役当時使用したレコードを紹介するブログを毎日更新しています
今後ともよろしくお願いしますね
検索からお邪魔してます。
私は高校、大学時代の1979年から5年間神戸、大阪の大型繁盛店で職業DJをしていました。
Flora Purimは当時のヘビロテ曲でした
私もブログにアップしまいます
レコードは最大2万枚以上保有していましたが
デジタル化したものから処分して現在3000枚ほど保有しています
昨年から自分史を書くつもりで現役当時使用したレコードを紹介するブログを毎日更新しています
今後ともよろしくお願いしますね