March 21, 2010
Casino Lights Live@Montreux
"Casino Lights" 1982
先日、BillboardでRandy Brecker / Bill Evans / Steve Lukather / Robben Ford / Darryl Jones / Rodney Holmes / Steve Weingart の超豪華版ライブにありつきました
このメガミックスはRandy Brecker / Bill Evansが主体で、勿論Steve Lukatherの参加も大きかったのですが、わたくしとしてはRobben Fordが最大のお目当てプレイヤーだったんです
覚えて居られますか?"Casino Lights" 1982
前年1981年のMontreuxライブの収録です
A面はAl Jarreau(+Randy Crawford & Larsen,Feiten)の独壇場、流石の重厚感がありましたが、B面トップに針を落とし、Robben Ford+Yellowjacketsの"Monmouth College Fight Song"の怒涛のような曲の流れに、只々驚嘆された方、沢山居られると思います
このテイク、以前の記事Chick Corea Elektric Bandの"Cool Weasel Boogie"に迫る強烈なギターの唄いでした
当時の音楽誌にも”ロック?ジャズ?一体これは!”といった驚きの評価が踊った事を覚えています
まだまだ単にスケール+早弾きをアドリブと呼びがちであったフュージョン界に、和声に基づきながら、且つギターでなければ語れないドライヴ感に満ち溢れた彼のプレイは、強烈な一蹴りとなりました
曲を支えたRicky Lawsonの太くシュアーなドラムの好感度も高い
Full Album
R
ush Hourに続いて2曲目がMonmouth College Fight Song
このテイクがアルバムCasino Lightsに収められている
音質が良くないのはしかたありません
是非ともアルバムを聴いてください
"Yellowjackets: Casino Lights (Montreux Jazz Festival 1981) 1 of 2"
これはステージ後半のテイク
冒頭で上記2曲の紹介をしているが、流石にMonmouth College Fight Songへの評価が高かった事が聴衆リアクションから伺える
ベースのJimmy Haslipが曲と同時に作曲者であるキーボードRussell Feranteを「今夜はRussell Ferante night ですわ」と紹介しているが、この2つのビデオを見るだけでもMonmouth College Fight Songが彼の作品の中で如何に突出した作品であったかがわかる
"Yellowjackets: Casino Lights (Montreux Jazz Festival 1981) 2 of 2"
"Casino Lights"はCDでも出ています
是非聴いて欲しいです
ジャケット裏面に掲載された参加メンバーを見てもらうと、なんと豪華なことか・・・
笑ってしまうくらい豪華でお得
プロデューサーはTommy Lipuma、テイクとミキシングはAl Schmittです
当時BensonやJarreauを支えた、とっても綺麗で豊かなアルバムを創る二人です
"Casino Lights" 1982
Produced by Tommy LiPuma
Recorded and mixed by Al Schmitt
Recorded at Mountain Studios, Montreux, Switzerland
additional recording at Capitol Recording, Holywood, California
Horn arrangements by Larry Williams
Credits:
lead vocal: Al Jarreau, Randy Crawford
keyboards: Neil Larsen, Russell Ferante, Warren Bernhardt
guitar: Buzz Feiten, Larry Carlton, Robben Ford
saxophone: David Sanborn, Michael Brecker
vibes: Mike Mainieri
bass: Marcus Miller, Jimmy Haslip
drums: Ricky Lawson, Art Rodriguez
percussion: Lenny Castro,
horns: Larry Williams - tenor saxophone, flute (on 4)
Kim Hutchcroft - alto, tenor & baritone saxophone
Jim Horn - baritone saxophone
Bill Reichenbach - trombone, bass trombone, flugelhorn
Chuck Findley - trumpet, flugelhorn
Jerry Hey - trumpet, flugelhorn
bg vocals: Richard Page, Bill Champlin, Steven George
好きなミュージシャンにカラーリングしました
今回のBillboardライブは、メンバーの豪華さに比較しとっても安価なライブでした
8400円!なぜそんなに安いのか・・
Bill Evansがステージでぽろっと語ったのですが、今回は事前拘束の無い、リハーサルなしのセッションツアーとの事でした
実際、彼のアナウンスの前の曲で、ソロの回しで躓くシーンがありましたし、Steve Lukatherがギターをドライヴさせすぎて、Randy Breckerがちょっと固まり気味のシーンもありました
Robben Fordはそんなみんなの中で各々メンバーを読みながらプレイしている感があり、どちらかというと押さえ気味のプレイでした
ローズ指板仕様の白いテレキャのプレーンな音に、彼がその後心酔したBluesの腰の強さが伺えたものの、Steve Lukatherのアタッチメント多用の音色と音量がアンサンブルとして我侭過ぎた感があり、今回のライブは音楽のバランスとしては出来はよくありませんでした
7人中4人がソロプレイヤーとしての性格が強い今回のセッションの中で、Robben Fordはバランスをとる側に回っている感がありましたね
彼の表情からも、プレイからも、音楽が壊れることを嫌ったのだと感じました
残念ながらそのあたりは聴く側には伝わっていなかったようです
にっぽんの聴衆諸氏、各々ソロ後で判で押したように騒ぎすぎです
実際には音楽を聴いていない様子があります
それぞれへの拍手は良いですが、ダメだったものは拍手しないのが聴衆マナーであり、それがライヴの緊張感となり、そのステージの良し悪しを決める大切な要素にもなり得るのです
ただただワーキャー言うのは耳が肥えてない証拠、音楽ファンでないことが伝わり、プレイヤー側も客をなめてしまって、良い演奏に至らなくなってしまいます
今回の聴衆も彼らをアイドルタレント扱いしているようで残念でした
もっと良いものを沢山聴く機会を持たないとダメな気がします
Casino Lights: Live At Montreux
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Casino Lights '99
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この記事へのコメント
見つけてくださって有難う御座います
私はカジュアルでSteve Lukather側のサイド席でした
音が良くないので、余計プレイが気になったのかも知れません
次回は各々のバンドで聴きたい気がしています
今後とも宜しくお願い致します
なんとロベンフォードのすぐそばの席をゲットできたのでずっとかぶりつきで見てました。一所懸命Some Skunk Funkのバッキングをやってましたね。
ただ、ライブ自体の出来は正直良くはなかったですね・・・。