September 04, 2019
芸術標榜経営の実態
京都造形芸術大学 (前 京都芸術短期大学、元 藤川学園服飾専門学校)が、2020年に校名を ”京都芸術大学”に改称するとの文科省申請に及び、本件がかつての東京五輪デザイン盗作問題と同様にスキャンダラスに取り上げられるに至った
本件では芸術を標榜することで経営拡大した創立29年の私立 京都造形芸術大学 経営陣の暴挙に一般の呆れが集中している
”京都芸術大学”という名称は、開学139年を誇り日本アジアで一番歴史のある芸術大学「京都市立芸術大学」の一般呼称であり(クリック→ウィキペディア参照)、同芸術大学は、その名称を簡素に略され、”京都芸大”、”京芸”、年配美術愛好家の一部では”市美”として呼ばれ、永きに亘り親しまれ守られてて来た芸術大学である
卒業生には上村松園、竹内栖鳳、堂本印象、山口華楊、土田麦僊、田中一光、草間彌生他、出身著名作家の枚挙に暇がない
国際交流も盛んで京都大学を通じてソルボンヌ他著名大学からの留学生が多いことでも知られている
一方、京都造形芸術大学は服飾専門学校の藤川学園が短期大学化した京都芸術短期大学を4年制化したものであるが、短期大学時代から京都市立芸術大学との名称を混乱する行為が多く、略称として”京都芸短”を用い始めた頃には、京都芸大受験生が受験当日のタクシー移動の際に行き先を”京都芸大”と伝えたものの、運転手が”京都芸短”に学生を運び、その受験生が受験出来ず失格となる悲劇が起こっている
京都市立芸術大学前の国道には「京都芸大」との国道標識があり、名称を混乱させる行為さえなければこの不幸は起こらなかったはずである
これは大学経営側 瓜生山学園の良識に欠ける価値観姿勢に起因している
実のところ、この私立大学が”京都芸術大学”を名乗ろうと動いたのは2度目である
その経営意図に関し、学生数増加、実社会での誤解誘発という下世話な営利追求経営視点が露骨に言われているが、それでも尚、同様名称を名乗ろうとする動きに対し、当初、唖然としていた京都市立芸術大学側もついに提訴するに至った
WEB、その他メディアでも取り上げられることが多い昨今ではあるが、先日の立川志らく氏のTV番組コメントは非常に完結で常識的なものだった
経済評論家意見